ユニットバスで安全性を高める!手すり後付け方法と注意点
2024年4月29日
高齢者や小さな子供がいる家庭、または介護が必要な家族がいる人たちは、日々の生活の中で安全に対する配慮が非常に重要です。
特に、家の中でも事故が起こりやすい場所として知られるバスルームでは、滑りやすい環境による転倒リスクをいかにして低減するかが大きな課題です。
今回は、ユニットバスに手すりを後付けする方法と注意点に焦点を当て、安全かつ使いやすいバスルーム環境の創出についてご紹介します。
□ユニットバスに手すりを後付けする方法と注意点
1:ビス固定と固定金具の利用
多くのユニットバスでは、壁が鋼板で作られているため、ビスや固定金具を用いた手すりの取り付けが可能です。
しかし、タイルやヒビが入っている壁にはビス固定は推奨されません。
これらの素材に対しては、手すりを設置する前に、壁の状態を確認し、必要に応じて補強を行うか、専門会社に相談することが大切です。
2:工事不要のマグネット式手すり
穴を開けることなく設置可能なマグネット式手すりは、取り付けたい場所を自由に変更できる利点があります。
ただし、このタイプの手すりは、マグネットがしっかりと固定できる鋼板の壁にのみ適用可能です。
使用する前には、壁がマグネットに対応しているかどうかを確認しましょう。
□浴室手すり設置のための追加チェックポイント
1:浴室の床材の検討
バスルームの安全性を向上させるには、床材の選択が非常に重要です。
滑りやすいタイルや磁器製の床材では、水や湯気で表面が滑りやすくなりがちです。
転倒を防ぐため、滑りにくい床材へのリフォームを検討しましょう。
例えば、粗面加工されたタイルや滑りにくい樹脂製の素材は、浴室用に特に設計されており、安全性が高いです。
また、リフォームが難しい場合は、浴室専用の滑り止めマットを敷くことも一つの解決策です。
これらのマットは吸盤で床に固定でき、安全に利用できます。
2:手すりの素材と位置
手すりの素材選びにおいては、濡れた手でもしっかりと握れる滑りにくい素材が理想的です。
樹脂製やステンレス製の手すりは耐水性と耐久性に優れ、清潔に保ちやすいためおすすめです。
さらに、手すりの表面には凹凸があるとさらに握りやすくなります。
手すりの設置位置は、使用する人の身長や動作範囲を考慮して決めることが重要です。
例えば、シャワーを使用する位置や浴槽の入口、浴室の出入り口など、立ち上がりや移動時にサポートが必要な箇所に設置します。
また、手すりを設置する高さは、利用者が自然に手が届く位置にすることが基本です。
一般的には腰高さが目安となりますが、家庭によっては複数の高さに手すりを設置することで、すべての家族が使いやすい環境を作ることも可能です。
□まとめ
ユニットバスに手すりを後付けすることは、多くの家庭で実現可能ですが、適切な手すりの選び方と設置方法を理解することが非常に重要です。
ビス固定やマグネット式の選択肢を考慮に入れつつ、浴室の環境全体を見直すことで、使いやすく安全なバスルームを実現するための第一歩を踏み出しましょう。